Make 基礎攻略
視覚的なフローチャートでアプリ連携・業務自動化を構築できる、ノーコード自動化プラットフォーム
01ツール概要
得意なこと
- 視覚的なドラッグ&ドロップでのワークフロー構築
- 1,800以上のアプリ連携
- 複雑な条件分岐・ループ処理
- データの変換・加工・フィルタリング
- AIモジュールとの連携(OpenAI・Claude等)
- Webhookによるリアルタイム連携
苦手なこと
- プログラミング知識ゼロでの高度なデータ処理
- 日本語サポートの充実度
- エラー発生時の原因特定の難しさ(初学者)
- 超大量データのバッチ処理
02向いている人・用途
エンジニア・オペレーター
Zapierよりもっと柔軟に複雑なワークフローを組みたい
マーケター・営業
複数アプリのデータを加工・変換しながら連携させたい
開発者
Webhookを使ってリアルタイムでデータを受け取り処理したい
ビジネスパーソン
繰り返し業務(データ収集・転記・通知・レポート生成)を完全自動化したい
スタートアップ・中小企業
コストを抑えながらZapier以上の自動化を実現したい
03料金・プランの考え方
| プラン | 月額料金 | オペレーション数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 1,000 / 月 | 2つのアクティブシナリオ・基本機能 |
| Core | $10.59 / 月 | 10,000 / 月 | 無制限シナリオ・全コアアプリ |
| Pro | $18.82 / 月 | 40,000 / 月 | カスタム変数・全機能 |
| Teams | $34.12 / 月〜 | 40,000 / 月 | チーム管理・共有 |
※オペレーション:シナリオ内でモジュールが1回実行されるごとに1カウント(Zapierのタスクに相当)
※Zapierと比較して同等機能がより低コストで利用可能
04始め方(最短手順)
-
アカウント作成
make.com にアクセスしてGoogleアカウントでサインアップ
-
シナリオ作成
「Create a new scenario」をクリックして新しいワークフローを作成
-
モジュール追加
「+」ボタンでトリガーモジュール(例:Googleフォーム)を追加
-
テスト実行
アクションモジュール(例:Slack通知)を追加して「Run once」でテスト実行
05基本操作(機能マップ)
シナリオ
トリガー+複数モジュールで構成する自動化ワークフローの単位
モジュール
各アプリの機能(受信・送信・検索・作成・更新など)を担うブロック
トリガー
シナリオを起動するきっかけ(Webhook受信・スケジュール・ファイル追加など)
Router
1つのフローを複数の条件分岐に分ける
Iterator / Aggregator
配列データを1件ずつ処理、または複数データをまとめる
データストア
Makeの内部DB。シナリオ間でデータを保持・参照できる
06"型"で覚えるシナリオテンプレ
パターン1(基本型)
パターン2(Webhook+AI処理型)
07ベストプラクティス
1. テスト実行の徹底
シナリオを「Run once」でテスト実行し、各モジュールの入出力データをバブル表示で確認してから本番スケジュールを設定する
テストなしでシナリオを有効化して意図しないデータが大量送信される
2. オペレーションの節約
Routerで条件分岐を使い、必要なデータのみ後続のモジュールに渡してオペレーション消費を最小化する
フィルターなしで全データを全モジュールに流してオペレーション上限に達する
3. エラーハンドリング
エラーハンドラーモジュールを設置して、失敗時にSlack通知・メール通知が届くようにしておく
エラーが起きてもシナリオが静かに止まっていて、気づかないまま業務が止まる
08注意点(リスクと対策)
- オペレーション上限:月間オペレーション数を超えるとシナリオが停止する。使用量をダッシュボードで定期確認する
- データのマッピングミス:モジュール間のデータ変数のマッピングが間違っていると意図しないデータが送信される。テスト実行で必ず確認する
- 個人情報:メール本文・フォーム回答などの個人情報を扱うシナリオは、社内規程・GDPRへの対応を確認する
- Webhook URLの管理:Make発行のWebhook URLが外部に漏れると不正アクセスを受ける可能性がある。URLは厳重に管理する
- アプリのAPI変更:連携先アプリの仕様変更でモジュールが突然エラーになることがある。定期的に動作確認を行う
09よくある失敗と解決
1. 過去データの大量処理
Before:シナリオを有効化したら過去データが全件処理されて大量のSlack通知が届いた
After:初回実行時は「Where to start」設定で「From now on」を選択し、新規データのみを処理するよう設定してから有効化する
2. データ不足での停止
Before:モジュール間のデータが空になってシナリオが止まる
After:前のモジュールの出力データをクリックしてマッピングを確認する。データが存在しない場合のデフォルト値をText Parserやフィルターで設定する
3. 構築時の混乱
Before:複雑なシナリオを一気に構築しようとして途中でわからなくなる
After:最小構成(トリガー→1アクション)から始めてテストし、1モジュールずつ追加しながら段階的に構築する
10活用例(業務サンプル)
問い合わせ対応自動化
フォーム受信→手動でSlack通知・スプレッドシート記入
→ MakeでAI要約+自動分類+通知+記録を一括自動化
定期レポート生成
毎週手動でデータ集計・メール送信
→ スケジュールトリガーでGoogle Sheetsのデータを集計してメール配信を自動化
SNS投稿自動化
投稿内容を毎回手動で各SNSにコピペ
→ Googleスプレッドシートに書くだけでX・Instagram・LinkedInに自動投稿
ECサイト在庫管理
在庫切れを手動で確認してメール通知
→ 在庫数が一定以下になったら自動でSlack通知+発注メールを送信